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【書籍レビュー】管理ゼロで成果は上がる

書籍レビュー

こんにちは、エースです。

職業柄、自己啓発本は結構購入するのですが、その中でも最近再度読み返した『管理ゼロで成果はあがる(倉貫義人;技術評論社)』の感想を自身の経験を踏まえて書いていきます。

タイトルは結構インパクトがあるので、書店で見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。

正直タイトルには語弊があって、管理ゼロにするために何をすればよいかというのを突き詰めて試行錯誤していったら、徐々に管理にリソースを取られなくなっていって、自分が一番輝けることに注力できるようになり働きやすさが改善して成果も上がった、というお話になります。

間違っても、「管理をやめると成果は勝手に上がるよ!」ということではないです。


内容に入る前に、自己啓発本のおすすめの読み方・活かし方を少し書いていこうと思います。

書いてあることを疑わない。これは盲目的に信じろということではなく、書いてある内容の真偽はどうでもよいという意味です。少なからず盛っていたり不都合なことを言っていなかったりは嘘ではないので普通にあるでしょう。そこについては気にしないことです。大事なのは真偽ではありません。

実際に取り入れることができそうな手法を覚えておく。書いてある内容が100%自分や組織にとってフィットするはずはないので、書籍を読んでこれはハマる・面白いと思った手法(どうやってやったか)だけ、覚えておきましょう。

覚えておいた手法を少しずつ部分的に取り入れる。手法を取り入れるということは何かしらを変えるということなので、思った以上の労力がかかります。その労力を最低限にするために、例えばいきなり全社でやらずに自分のチームだけでやってみるだとか、1か月だけやってみるだとか、そういった採用の仕方が引き返しやすくおすすめです。もし引き返したとしても、やっぱりこっちが良かったね。とか言えるのでそれも良いと思います。

採用した手法をどんどん改善する。少しでも良かったと思えたら、よりフィットするように少しずつ変えていきましょう。人数を増やしたり、フォーマットを少し変更したりなどです。できるだけ短いサイクルで小変更を繰り返すのがよいですね。引き返しやすいからです。


この書籍に興味がある人は組織で部下が増えてきて、管理にリソースを取られ自分本来の仕事が満足にできなくなってきてる人ではないでしょうか。

わかります。大変ですよね。

自分でやった方が何倍も速い仕事を部下に任せて、同じ説明を何回も繰り返したりしますよね。

相談がないから順調にいっていると思っていたのに、なんでまだ全然できていないの?とか。

最初に躓いたとき相談してよ~、とか。

そう思って綿密に部下と連絡を取り合い進捗管理をしていたら、自分の仕事が満足にできなくなって今度は自分が上司に怒られたりしますよね(笑)

誰もが通る道ではないかと思います。

自分もそんなときにこの本と出会ったような気がします。

書いてある内容をいくつか採用して、幾分か楽になった感はあるのでその中の3つ紹介しようと思います。

チーム内限定での振り返りを採用した

いきなり全社を巻き込むのは厳しいので、まずは5人ほどの自チーム内で書籍にあるKPTを採用しました。『Keep:よかったこと、Problem:悪かったこと、Try:次に試すこと』の頭文字をとっています。これを数か月続けましたが、よかったことは当然次も試すし、悪かったことは改善しなきゃいけないしということで、それぞれのマスがしっくりこなくなってきました。

次に何かないかということでYWTを採用しました。『Y:やったこと、W:わかったこと、T:次にやること』の頭文字です。これも数か月続けましたが、そもそもチーム内での振り返りなのでY:やったことは当然分かっているため、冗長的になってしまったので少し変更しました。

最終的に前半2つを混ぜた形のYWTになりました。『YW:やってわかったこと、T:次にすること』YWでは成功も失敗も書くようにして、TはYWに対してのTを書くようにします。YWが成功であれば更なる発展を、失敗であれば何を改善するかです。結果的にシンプルで書きやすく反省→改善も高速で回せるようになるため、作業の質やミスの発生はどんどん改善していきました。

このように手法を学んで採用して、どんどん改善していきます。

タスクばらしをできるようにした

部下に仕事を振る際、こちらでタスクをばらして振るのをやめました。

仕事は最初にドンと振って任せるようにしました。もちろん最初はうまくいかないので、最初の方は一緒にタスクをばらしていきます。

はじめはこの作業をして、次にこれ、その次にこれ、この作業をするときはこれを注意して、ここまでできたらいったん報告して。ここまでいかなくても何かあったら教えて。のようなイメージです。

こういうのを何度か繰り返してどんどんステップアップしていきます。報告までの作業量を増やしたり、この仕事をするにはどういう手順でやればいいかを考えさせて、何分か後にまたすり合わせたりします。

最初は単純に作業が増えるのでめちゃくちゃ大変ですが、どんどん部下が伸びて手がかからなくなってくるので本当におすすめの方法です。

どこまでできているの?と聞いたときに、タスクをばらしてあるので、これだけある中のここまでできています。と進捗確認も速いです。引き継ぎもすごいやりやすくなります。

チームではメールをやめてチャットにした

もともと社内にチャットのツール自体はあったので、チーム内でそれを活用するようにしました。仕事ごとにスレッドを分けて、お互い何か連絡があればそこに書き込みます。

メールみたいに「お疲れ様です」だとか「よろしくお願いします」だとかは不要なので、用件だけ簡潔に書きます。

返事する側は報告だけであれば[確認しました]のアクション(Twitterの「いいね」みたいなもの)だけでよく、何か質問だったら文字で返します。見たけど今ちょっと忙しいから後で返す、みたいなときもワンクリックで[後で返すよ]のアクションします。

運用していてシステムの問題で通知がうまく来ず見落としがどうしても発生していたので、「会議予定など何もなく何のアクションもない場合は何分経ったらリマインドする」というルールを新しく作りました。

チャットはチーム全員が見ることができるので、引き継ぐ際もやり取りを遡ればよいので、楽です。

これによりメールを書く手間が省け、反応の速度が向上し、飛躍的にスピードが上がったように思います。


自分自身もこの本に書いてある内容が全て参考になったわけではないです。

ほとんどの手法が実行不可のものでしたが、参考になったものがいくつかあるためそれを実践しました。

こんな感じで、参考になったものだけ取り入れて発展させていくと、少しずつ改善していくと思います。

エース

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